【文具】PILOT キャップレス・デシモ

以前、ピンクのシステム手帳について書いたのだけど、同じくらい万年筆も好き。
外でボールペンのような手軽さで万年筆を使いたいと思い、キャップレスを検討し、いろいろ調べた末にパイロットのキャップレスデシモを購入した。
キャップレス万年筆の良さ

キャップレス万年筆は、万年筆なのにノック式という不思議な構造をしている。
詳しい仕組みは、パイロットのホームページなどを参照してほしいが、シャッター構造になっていてノック式なのに万年筆のインクが乾かないようになっている。
パイロット社 公式ホームページ capless
https://www.pilot-capless.jp
キャップレス万年筆の良さは、なんといっても手軽さと万年筆の書きごこちを両立できるところ。家の中やカフェだと、ゆっくりキャップを捻って書くという行為そのものが楽しいのだけど、仕事でパッとメモをとるときなど、万年筆のキャップを開けている場合ではないときもある。
それに、これは個人的な意見なのだけど、周りに文具好きがいないと、なんとなく万年筆を使うということが恥ずかしいと感じることがある。
ノック式ならパッと見はボールペンなので、このなんとなく恥ずかしいをあまり気にせず思う存分万年筆を使うことができる。
キャップレス・デシモに決めた理由

今回購入したのは、PILOTキャップレス・décimo(デシモ)。

PILOT 万年筆 マンネンヒツ キャップレス デシモ PW EF パールホワイト FCT15SRPWEF
キャップレス自体、万年筆の中でそれほど多くないので、他のメーカーのものもだいたいは検討した上で、デシモにした決め手は、軸が細くて高級感もあったところ。
私は手が小さいので、太軸よりも細軸が好み。
例えば、LAMYの「ダイアログ」はデザインがかわいいと思ったのだけど、実際に店頭で持たせてもらうと、私には少し太くて重く、持ちにくいと感じた。

LAMY ラミー ダイアログ3 万年筆 L74 EF(極細字)
他にもプラチナ万年筆の「キュリダス」は、軽さは良いけれど、デザインの点で今回はもうちょっと高級感のあるものにしようと思っていたのでちょっと違うなとなった。

プラチナ万年筆 万年筆 キュリダス アビスブルー 細字 PKN-7000#50-2
また、パイロットでデシモではない、「キャップレス」という製品もあるのだけど、これも軸が太めなので今回は候補から外した。でもブラックのモデルはカッコよくて、いつか買ってしまうかもと思っている。

PILOT 万年筆 マンネンヒツ キャップレスクロマット EF ブラックマット FC18SRBMEF
細い、軽い、でも高級感がある点で、キャップレス・デシモにした。

カラーはレッド、ペン先の太さはEFにした。レッドはビジネスシーンでも使用できて、大人らいしかわいさも合わせている感じがする。
このデシモは、主にM6のシステム手帳と合わせて使っている。手帳は最近はアシュフォードのレクタングルオルター(M6サイズは銀座伊東屋限定だったはず)がメイン。レクタングルオルターの色味と相性が良くて気分が上がる。
クリップの位置は慣れる

キャップレス・デシモのペン先は、ニブは小さめで、持ち手の軸との一体感がある。
全体的にキャップレスの万年筆は、インク漏れしないように、ペン先を上にして持ち運ぶのが適切で、自然とそうなるように、クリップがペン先側についている。
持つ時にこのクリップを親指と人差し指で挟み込むように持つか、クリップの上に指を置くようにもつことになるのだけど、この点が、人によっては持ちにくいと感じるようだ。
でも、個人的には慣れてそんなに気にならなくなった。
EFはかなり細め

今回購入した太さはEF。
同じEFでも、国内メーカーのEFと海外メーカーのEFはかなり違う。海外のものはEFでも、体感的に国内メーカーのMくらいだったりする。
デシモはパイロット社のものなので、EFはかなり細い。

普段使っている筆記具と比較するなら、uni-ball Signoの0.38と同じくらいの細さだと思う。
(上の写真で、横線より上がデシモ、下がuni-ball Signo)

私は小さい字を書くことが多いので、細い万年筆を買うことが多い。
M6やM5の小さな手帳のマンスリーなどの枠にも書き込めるのが理想で、この細さなら十分小さい字を書ける。
また、個人的にはカリカリした書き味が好きなのだけど、このEFはその点でもかなり好きな書き味だった。逆にヌルヌルした書き味が好きな人は、もっと太めを購入した方がいい。
まとめ
ノック式万年筆を買おうか迷っている人で、細めの筆記具が好きな人には、キャップレス・デシモはおすすめできる。
仕事中など日常の中で気分を上げることができるので、迷っている人がいたら、文具店などで手に取ってみてほしい。